あなたの不調クーラー病・冷房病かもしれません
こんにちは!!
今日も各地で記録的な暑さを更新していますね💦
夏になると、冷房を使う機会が増えて
体調不良を感じる人が多くなります。
その不調は「冷房病」や「クーラー病」かもしれません。
■クーラー病、冷房病とは?なりやすい人の特徴
クーラー病、冷房病は、体内の温度調節機能が乱れてしまい周囲の温度にうまく適応できなくなる状態で
自律神経失調症の一種とされています。
クーラー病、冷房病にかかりやすい人はどんな人?
✅普段から体温が低い
✅冷え性の傾向
✅男性よりも女性
元々低い体温が、冷房によってさらに体温が下がりやすく
高齢者・女性は筋肉量が少ないため
体温を維持する筋肉組織が不足し
冷房で体温が過度に下がりやすいと言われています。
ほかにも、常に一定の室温にいる人や、
動脈硬化や血管の老化によって
皮膚感覚が鈍くなっている場合も
クーラー病・冷房病にかかりやすいと考えられています。
■クーラー病、冷房病の原因と症状
夏になると、体は発熱を抑えて体温を下げるために血管を拡張させて
汗をかきます。
しかし、冷房の効いた室内では、
体温を下げるための血管収縮がうまく働かず、
体温調節が乱れることにより身体が冷える可能性があります。
さらに、屋内外の温度差によって
自律神経のバランスが乱れやすくなり、
クーラー病・冷房病が引き起こされると考えられます。
つまり、クーラー病・冷房病とは、
屋内外の温度差が原因で自律神経に異常が起こり、体調が乱れる状態です。
夏場は、エアコンの効いた涼しい室内と、
外の高温な中を行き来することが増えるでしょう。
このような状況で、室内外の温度差が大きくなると
自律神経は体温を調節するために大きな負担を強いられます。
夏の暑い季節に冷房の効いた環境で過度に体を冷やしてしまうと
体温を維持するために血管を収縮させようとする一方で、
外の暑い環境では逆に、
血管を拡張させて体内の熱を放出しようとします。
この切り替え作業が頻繁に続くことで、
自律神経に負担がかかります。
クーラー病、冷房病の症状とは
✅倦怠感
✅浮腫
✅冷え
✅肩こり
✅顔のほてり、
✅微熱
✅喉の痛み
✅頭痛
✅腰痛
✅吐き気
✅腹痛
✅生理痛の悪化
✅神経痛
などがあります。
これらは、過度な温度差によるストレスや
自律神経の乱れが身体に影響を及ぼす結果であり、個人によって異なる症状が現れます。
■クーラー病・冷房病の予防と対処法
クーラー病・冷房病の症状を緩和するための
特別な治療法は存在しません。
日常の生活習慣を見直すことが何よりも重要です。
クーラー病・冷房病というのは、
生活リズムが乱れたりすることで、
身体の自律神経のバランスが崩れることによって引き起こされる病気です。
日常的にちゃんとしたセルフケアを行うことが重要で、自律神経の状態を整える必要があります。
生活リズムが乱れていて、かつクーラーの効いた室内と外の気温差が
体にダメージを与えることで、クーラー病の症状が悪化します。
そのため、寝るときなどには、
冷房の設定温度と外気温との差を5℃以内に抑えるようにしましょう。
自律神経のバランスを整えるためには、
根本的な原因となっている生活リズムの見直しが重要です。
具体的には、
栄養バランスの取れた食事を摂ったり、
適度な運動をしてストレスを解消することが効果的です。
特に夏は、身体を温められる食べ物や飲み物を摂取して、
ゆっくりと入浴してリフレッシュし、
良質な睡眠をとることで、クーラー病を予防し、
症状を改善することができます。
■クーラー病、冷房病の治療方法
クーラー病、冷房病の
特別な治療方法は存在しません。
ですが、痛みがある場合には鎮痛剤を服用したり、
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や人参湯(にんじんとう)
などの漢方薬を使うこともあります。
ただし、薬の効果は個人差があるので、
自分に合った薬を選ぶために医師や薬剤師に相談することが大切です。
また、冷えやすい体質の人は
厚着をして首や足首などを温める対策をとるようにしましょう。
クーラー病を予防するポイントは、体を冷やさないようにするとともに
全身を常に温かい状態に保つことです。
首や手首、足首など血管の通り道が多い部分を重点的に温めることで
全身を効果的に温かく保つことができます。
エアコンの冷房は夏の高温多湿な気候下で
快適な生活を送るためには欠かせませんが
長時間の使用や適切な設定温度でない場合
クーラー病が悪化します。
冷房機器の吹き出し口の向き、距離、
室内外の温度差などに気をつけて
冷たい風が直接身体に当たらないように注意することが重要です。
夏になると気温が上がり、職場のエアコン設定温度も低くなりますよね。
オフィス内でカーディガンを羽織る、膝掛けをする、などの対策をしましょう。
エアコンの設定温度は、
室内外の温度差を5℃以内に保つことが重要です。
夏でも、一般的には26~28℃の範囲に設定し、
扇風機やサーキュレーターを利用するか、
除湿モードを活用して湿度を調整することで、快適に過ごすことができます。
クーラー病によって
自律神経の乱れが起こり不調を来たした際には当院では「鍼灸治療」を勧めています。
自律神経の乱れ
体調不良や倦怠感
全身のあらゆる症状に効果的な「鍼灸治療」は
クーラー病にも効果があります。
対策をしてこの夏を元気に乗り切りましょう!
(2024年7月29日)