頚腕症候群
こんにちは!!
まちの整体整骨院です!
今日は頚腕症候群 (けいわんしょうこうぐん)についてお話していきます!!
簡単に言うと、首、肩、腕、手指などに痛みやシビレ、重だるさなどの症状が出ている状態をいいます。
その他、知覚異常,手指冷感などを訴えることもあります。
首から手指までのいろいろな症状が出現するため漠然としていますが、実際は様々なタイプに分かれます。
●頸椎部病変・・・首の骨の捻じれなどの歪み、骨の変形、頚椎から出ている神経などに異常がみられます。
●腕神経叢部病変・・・頚椎部から出た神経が脊柱管を出て、鎖骨と第1肋骨の間を通り腋の下に到達するまでの間に神経線維を複雑に入れ替えて、最終的に上肢に分布するものを腕神経叢と言い、この神経の束の損傷や病気による異常。
●末梢神経病変・・・脳や脊髄などの中枢神経から、手指なに広がっている神経におこる異常。
上記などによるものもすべてをまとめて頚腕症候群と呼ぶ場合もあり、それ以外に頚腕部の「自覚症状があるが他覚的所見の乏しい障害」をいうこともあります。
「症候群(シンドローム)」というものは、同時に起こる一群の症候の事をまとめて言う場合もあります。症候論的診断が臨床的診断と呼ばれるのは,患者を診察して,とりあえずつけられる判断であるからです。
こうしたことから、この病名がよく使われていましたが、最近ではあまり使われなくなっています。
実際、診療を続ける間に、診察やX線検査などで、原因となっている病気が明らかになることが多く、その場合、頚腕症候群という病名ではなく、正しい診断名にかわります。
●原因・・・何が悪いのか?何をするとなってしまうのか?
長い時間や期間にわたって,一定の姿勢のままが続いたり,肩・肘・手首・指を反復して過度に使用する労働で発生するいわゆる「使いすぎ」の状態でおこります。
1960年代頃からキーパンチャーやタイピスト、ピアニストなどの繰り返し同じ姿勢から指を酷使する作業に従事する方の間に多発したのが始まりで,その後、スーパーマーケットのレジ作業員の方たちの間にも多く発生したことにより一般世間にも認知されるようになりました。
機械を使用しない職種でも,前かがみの姿勢で長時間作業を続けたり,重量物を扱う場合,ベルトコンベヤ作業で作業密度の高い組立作業を行う場合や、保育士さんの労働など上肢を狭い範囲で繰り返し使用する作業でも発生することがあります。
近年は携帯電話やスマートホン、タブレットPCやラップトップPCの普及から頚腕症候群になることも多くなってきました。
●予防法・・・日常でのセルフケアー
何はともあれ「使いすぎない」が何よりも予防であり、治療です。一定の時間での作業の中断やストレッチ動作による筋肉・腱・靭帯の柔軟性の維持が大切になってきます!
もちろん腕や頚部だけではなく、姿勢を正しく維持するための適度な運動や筋肉トレーニングによる筋力アップも大切になってきます。
放っておいて症状が悪化してくると、変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎後縦靱帯骨化症、胸郭出口症候群などの症状に移行してくる場合もあります。
筋・骨格系以外では、神経種や悪性リンパ腫などの神経系の悪性腫瘍でも痺れや疼痛、麻痺や異常感覚、異常知覚障害などが発生するため運動や姿勢の改善を試みても改善が見られない場合は病院での検査が必要になってきます。
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(2018年4月16日)